フィンランドの首都ヘルシンキから少し郊外にあるアラビアの工場へ行ってきました。(2016年9月)
アラビアはフィンランドを代表する陶器メーカーです。航空ファンには、フィンエアーのビジネスクラスで出てくるガラス食器"イッタラ"と同じグループブランドと言った方がわかりやすいでしょうかね?
こちらのアラビア工場には、アラビアの歴代作品を展示するミュージアムと、アラビア製品のアウトレット店舗があります。
もちろん、テーブルウェア好きの私はアラビア食器を買って帰りました。ちなみに食器は好きですが、料理は滅多にしません。キリッ
アラビア工場への行き方
アラビアファクトリーまでは、バス、もしくはトラムで行くことができます。
ヘルシンキを訪れる旅行者が必ず通るであろうヘルシンキ中央駅からだと、トラムの方が行きやすいです。トラムは、「6」「6T」「8」番のどれかに乗ればOKです。
アラビアという名称は、工場のある通りの名前が由来です。「Arabiankatu」駅で降ります。"katu"は通りという意味です。
アラビア工場のこと
アラビアファクトリーなんて名前からして、この場所で食器を生産してそうですが、こちらアラビアでは食器の生産はもう行っていません。
2016年の頭くらいまではこのアラビア発祥の地でも生産されていて、工場見学もできたし、社員食堂なんかもありました。しかし悲しいかな時代の流れ。人件費の安い国外での生産オンリーになってしまいました。3年前に工場見学に行きましたが、絵付け途中や焼く前の食器が見れてファンとしては非常に楽しかったのに残念です。
工場はなくなったものの、直営のアウトレットと歴代の品を展示したミュージアムは営業しています。
アラビアミュージアムのこと
2016年の訪問では、ミュージアムはちょうどリニューアル中で見ることができませんでした・・2016年11月にリニューアルが終わっているようなので、次回の訪問の楽しみに取っておきます。
リニューアル前に訪れた時は、特にカップ&ソーサーの種類が充実していました。私は1950年代に活躍したエステリ・トムラのデザインが好きです。しかし人気が高くて市場ではなかなか出回らず、あまりお目にかかれないのですが、こちらのミュージアムでは思う存分見ることができました。
(イッタラ公式ホームページより借用)
参考にエステリトムラのデザインの物を。2017年のフィンランド独立100周年を記念して復刻したマグです。このなんとも言えない表情が可愛い。
どれくらいアラビア食器が安く購入できるか
日本で買うよりは30%位どの品も安いです。が、ヘルシンキ市内のデパート、ストックマンで購入するのとさほど変わりません。
おしゃれに展示してあります。時期によっては独自のセールをしているシリーズがあります。このときはパラティッシシリーズがセール中でした。
ファクトリーショップの魅力は何かというと、試生産された商品があることです。発売前の色や、結局発売されなかった色の商品も販売しています。しかし工場がなくなったので、今後の取り扱いが不安・・。
あとはB級品もあります。B級品といっても少し気泡があったり。日常使いは問題なさそう。日本定価の半額位で買えますよ。
アラビア以外のブランドも置いてます。アラビアと同じフィスカルス社グループのブランド、イッタラやロールストランドなどがあります。また、同じ建物内にビレロイ・ボッホの店舗もあります。
割れ物を上手に持ち帰る方法
アラビアのアウトレットショップではスーツケースがぶん投げられても良いくらいしっかり梱包をしてくれますが、海外のお店だと、簡易包装のみのことも多いです。
私は日本からプチプチ(梱包材)とジップロックを持っていきます。
ヘルシンキにくると、必ず古道具屋(蚤の市を想像してもらえるとわかりやすい)でヴィンテージ食器を探します。古道具屋だと自分で梱包するしかありませんので。
持参したプチプチで割れ物をくるみます。ワインやジャム瓶など割ると悲惨なことになりそうな物は、さらにジップロックにいれます。万が一割れても被害が局所化できます。そして衣類で挟むようにしてスーツケースに入れています。
プチプチは、往路は荷物が少ないので隙間に詰めておくと荷物の片寄りを防いでくれるし、使わなければそのまま捨てて帰れるので気が楽です。
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